日記

2021-03-26 19:35:00

#104 Lavender & Chamomile「CBB定番ビール第一号!それと、最近のホップ人気に対してちょっと思うこと」

【3/26(金) 新作リリース!!】

 

#104 Lavender & Chamomile

Style : Herb & Spice Golden Ale

ABV : 5.3%

 

 花(ラベンダーとカモミール)を使った親しみやすいゴールデンエールです。

 先月末のJapan Great Beer Awards 2021にて金賞受賞(Herb & Spice Beer部門)したところで新バッチが上がりました。いいタイミングです。

 もう言い切っていいでしょう。CRAFT BEER BASEの定番ビールです。まだレシピ調整段階ではありますが、方向性はこれでいこうと思います。

 なぜ花を使ったビールを定番に据えようと思ったか。それは、既存のビールファンだけではなく、これからビールに興味を持ち始める多くの方に手に取ってもらいやすいと思ったからです。

 以前、Hop Schema Cascadeのリリース時にも書きましたが、最近は新しいホップ品種やその加工法・使用法が次々と開発されている状況です。この状況自体に否定的であるわけでは全くありません。むしろ、ホップ生産者やブルワーのたゆまぬ努力と、それに呼応してシーンを盛り上げるビアパブスタッフや飲み手の姿には感銘すら覚えます。

 しかしながら、辞書を引いても意味がわからないようなホップの品種名や、解説なしに頭文字だけをとった専門用語が、ラベルやPOPに当たり前のように記されていて、それらが商品棚やメニュー表の約80%を占めているような状況は、客観的に見て異様と言わざるを得ません。これからクラフトビールの世界を覗きこむ人にとって、ともすれば入りにくい雰囲気が醸されている可能性はないでしょうか。

 もちろん、これはわかる人にとっては楽しい雰囲気ですし、入門者をこの境地に誘ってあげることも僕たちの使命です。とはいえ、何か別の方法も同時に講じなければ、ビールのパブリックな魅力を伝え損ねている気がしてならないのです。

そこで「花」です。花はホップやハーブのファンでなくとも、大多数の人にとって「素敵な香り」という認識があると思います。また、花の名称を読んだり聞いたりしただけで、香りまでは想像できなくとも、色や景色は思い描くことができるでしょう。花が人の情緒に訴える力はかくも強く普遍的です。

 

 以上がCRAFT BEER BASEとしての観点。個人的観点では、まあ、これは直ぐに理解してもらえなくてもいいのですが、そもそも僕は花もホップも、その他のハーブ&スパイスも(もしかしたら真っ黒に焦がした麦でさえ)、ビール醸造において「フレーバリング」という役割を持つ原材料として、ほとんど平等に見ています。そしてビールは歴史的にみても他の醸造酒よりフレーバリングの自由度が高い気がします。なので、ホップ以外のフレーバリング原材料を使ったビールがとりたてて特別だとは思っていません(もちろんそれがビールとして本質的な体を成しているのかは常に考えますが)。本作Lavender & Chamomileを定番ビールに据えたのは、単純に自分の考えを伝えやすいお気に入りのレシピだからという理由だったりもします。

 話はそれますが、ラベンダーやカモミールもアロマ業界などではホップと同じように品種の違いが楽しまれています。本作Lavender & ChamomileがCBBの看板ビールとして定着したら、品種や加工形態を変えて遊ぶのも面白そうですね。Lavender(真正、水蒸気蒸留) & Chamomile(ローマン、乾燥ホール)みたいに。いや、これこそ敬遠されるか。

 後半とりとめもなくなりました。これから長いお付き合いになるビールです。どうぞよろしくお願いいたします。