日記

2021-02-26 10:00:00

#101 estenol 002 Accidental Weissbier「マッシュを焦がしてしまいました、、、。」

【2/26(金) 新作リリース!!】

 

Batch #101 – estenol 002

「Accidental Weissbier」

-----Style : Hefeweizen

-----ABV : 5.5%

-----IBU : 10

 

 CBB Brewing Labの中で最も認知度の低いであろう醸造シリーズ「estenol」。酵母の生成するフルーティなester(エステル)とスパイシーなphenol(フェノール)を合わせた造語です。ここで挑戦したいことは多々ありますが、きっかけはヴァイツェンを造りたくて立ち上げた醸造シリーズで、当分はヴァイツェンを造ることになると思います。

 さて、今回のAccidental Weissbier(事故的小麦ビール)。名前からしていかにも裏がありそうなビールですが、まずは何も知らない体でこのビールを評価してみたいと思います。

 外観は暗いゴールドで琥珀色にも近い。向こう側が少し見える程度の濁り。アロマはナツメグのようなスパイシーなトップノートに、かすかにカラメルやトーストのような香ばしさ。リンゴのような爽やかなフルーティさを伴う。口に含むとクローブやスモークのような強いフェノール香が鼻から抜ける。口当たりはあっさり軽めで甘味が少し。苦味はほぼ感じず、相対的に酸味が際立つ。

 まとめると、トースト感を装飾的アクセントにフェノール香が鋭く刺さる爽快なヴァイツェン。スモーキーなハイボールなど好きな人におすすめ。

 と、結果オーライな感じはしますが、実は当初は全く違った創作ビールを造る予定でした。そのレシピは詳しくは言えませんが、ライトカラーのヴァイツェンをベースとして、「色」を最重要ポイントとしたものでした。

 いざ麦汁仕込み。フェノール香の素となる成分を引き出すため、いつもと違う複雑なマッシング方法を採用しました。するとあろうことか、マッシュを焦がしてしまったのです。「まあイケるか」と思ってそのまま工程を進めると、麦汁がみるみるうちに暗く色づき始めました。「ああ、もう本来造ろうと思ってたビールはできないな」と思いつつ、麦汁をすくってみてみると、「この色、シュナイダーのTap 7(超有名作。伝統的な造りの琥珀色のヴァイツェン)に似てるぞ」と。いっそのことそっち方面に振ってしまおうと、急遽カラメル麦芽を粉砕して麦汁に漬け込み、ほんの少しのビタリングホップだけを入れて、あとは何も香りづけせず、最後にヴァイツェン酵母で発酵させました。

 で、出来たのがこの「Accidental Weissbier」。当醸造所のライセンス上、ビール純粋令には則っていません。偶発的に造ったので、ドイツ産以外の原料も混じっています。また、あとからカラメル麦芽を足した結果、小麦麦芽の割合が50%に届かず。なんとも偽物もいいところなヴァイツェンです。しかしまあ、モノづくりには、こんな側面も必要かもしれません。