日記

2021-02-19 10:00:00

#100 Untitled 007 Citrus Camphor「Citraホップ、柚子、ローズマリー。コース料理のグラニテをイメージ」

 

【2/19(金) 新作リリース!!】

 

Batch #100 – Untitled 007

「Citrus Camphor」

-----Style : Herb & Spice Beer

-----ABV : 6.5%

-----IBU : 40

 

 柚子の果皮と果汁、フレッシュローズマリー、Citraホップで香りづけしたベルジャンスタイルのペールエールです。当初はコース料理のお口直しに供されるグラニテをイメージしましたが、完成してみるとそれ以上に面白い仕上がりとなりました。

 まずトップで現れるのは、ローズマリーに由来するカンファー(樟脳)系の香り。カンファーはクスノキからとれる天然の防虫剤として知られますが、ローズマリーにも含まれます。今では使われることは少ないですが、祖父母の家などでその匂いを嗅いだことがある方もいるかもしれません。清涼感とともに懐かしさを覚える香りです。ビールに限らず、酒一般でカンファーを主たるキャラクターとするものは珍しいですが、意外と他の様々なフレーバーと良く調和しており、面白い相乗効果がたくさん生まれています。

 カンファーと少し時間差で現れるのが、柚子やCitraホップのモノテルペンアルコール類、ベルジャンイーストのエステル類などが複合的に合わさったシトラス系のフルーティ&ジューシーな香りです。これがこのビールを飲みやすくしています。図らずもHazy IPAにも近い、トレンドを感じさせる香りです。カンファーとシトラス系の香りは相性がよく、アロマの調合でも鉄板の組み合わせのようです。

 口に含むと現れるのが、ベルジャンイーストが生成するフェノール。クローブの香りです。カンファーと合わさることで若干ケミカルに感じることは否定しませんが、ありふれたビールでは決して体験できない独特さがあります。

 テイストは程よい収斂感を伴う苦味や酸味があり、甘味は控えめ。清涼感のある香りと相まって、当初イメージしていたグラニテのような役割も果たすことができそうです。というか、このビールをそのままシャーベット状にしてしまえばいいんじゃないか。よし、キッチンメンバーに相談だ。