日記

2021-02-12 10:00:00

#97 Emperor 002 Gloriana「処女王エリザベス一世をモチーフにしたバーレイワイン」

【2/12(金) 新作リリース!!】

 

Batch #97 – Emperor 002

「Gloriana」

-----Style : American Style Barley Wine

-----ABV : 11.7%

-----IBU : 50

 

 ハイアルコールビールの醸造シリーズ「Emperor」。実に一年ぶりの新作、第二作目です。

 今作のモチーフは、16世紀末にイングランドを統治した女王エリザベス一世です。Gloriana(グロリアーナ=栄光ある女人)とは彼女の異名であり、アルマダ海戦にてスペインの無敵艦隊を撃破するなどの功績によるものです。

 本店BASEでは毎年1月に「Imperial Event」という狂気の祭典が繰り広げられます。前作「Pyotr Ⅰ(ピョートル大帝)」と同様、「Gloriana」もImperial Eventに合わせて仕込みましたが、今年はイベントを延期せざるを得なかったので、先にリリースとしました。

 「Gloriana」はCitraホップをシングルで使用したアメリカンスタイルのバーレイワインです。ドライホッピングこそしていませんが、麦汁煮沸終了後に尋常でない量のCitraをじっくりと漬け込みました。バーレイワインはどちらかというと鮮烈なホップフレーバーよりも、熟成香が期待されるビアスタイルなので、これほどCitraを堪能できるバーレイワインも珍しいと思います。

 ちなみにエリザベス一世は生涯独身で処女王と呼ばれたことで有名です。これと「Gloriana」がシングルホップであることに何か関連性のあるストーリーを持たせようとしましが、自分の中で様々な解釈ができてしまったので、飲み手の解釈にゆだねようと思います。

 そしてお気づきの通りこのバーレイワイン、現時点では出来立てフレッシュです。タンク内熟成だけで1年はかけるバーレイワインも珍しくない一方、本作は発酵終了後のタンク内熟成を3週間、ケグ内熟成を3週間ほどです。当然、バーレイワインで肯定的とされる紹興酒やポートワインのような風味には程遠いものの、エステル香が非常に荒々しく、大吟醸の生原酒を思わせるような風味が魅力的です。

 ラム酒のようなキリリと熱く辛いアルコール感は、ともすればオフフレーバーと捉える方もいるかもしれません。しかし個人的には、このアルコール感は雑味のないキレ味(ドライというわけではない)と良くバランスがとれていると感じます。非常に心地よく酔える酒だと思います。

 何本かのケグは熟成のため最低1年は寝かせておくつもりです。ボトルがリリースされたら皆さんの方でも熟成にチャレンジしてみてください。ただ個人的には、今のフレッシュな風味も、高潔な処女王エリザベス一世のイメージをよく表現できていると思います。是非、今の味わいもお試しいただき、その風味をよく覚えておいてくださればと思います。