日記

2021-02-05 10:00:00

#98 Hop Schema 022 Yakima Talus「Sabroの娘。オークの香りのホップ」

【2/5(金) 新作リリース!!】

 

Batch #98 – Hop Schema 020

「Yakima Talus」

-----Style : IPA

-----ABV : 7.5%

-----IBU : 30

 

 Hop Schemaより新作です。

 先週に引き続き、「Talus(テイラス)」というユニークなホップをフィーチャーしました。今週はCBB Brewing Labお得意のピッカピカでキレッキレのゴールデンなIPAに仕立てました。

 最近、Talusやその親品種Sabroのような、オークの香りを持つホップが注目されています。本作でも、オークを思わせるバニラやココナッツの香りと、さらには不〇家のミルク菓子のような甘く濃厚な香りが特徴的です。これが本当にホップの香りなのかと、いまだに疑います。

 個人的な体験談では、この系統の香りのホップが使われたIPAを初めて飲んだのは3年くらい前。あろうことかホップの品種名を忘れましたが、多分HBC 438つまり後のSabroだったと思います。そのとき、僕は完全にそのIPAをオーク樽熟成ビールだと思い込みました。「樽熟してるならそう書いとけよ。」と空き缶に突っ込んだ覚えがあります。よくよく製品コメントを読んでみて、そのオーク香がホップに由来していることを知ったときには衝撃のあまり笑いが止まりませんでした(因みにそのビールはSierra Nevadaの限定Experimental IPA 4種セットに入っていたDouble IPAでした)。

 話はそれますが、Schema(スキーマ)とは、「物事を『それ』だと認識するための知識体系」のことを指します。ある程度クラフトビールを飲んだ経験のある人なら、ビール(特にIPA)を飲んだ時に感じる青草やグレープフルーツなどの香りがホップに由来することを知っています。さらに経験を積めば、IPAから初めての香りを感じ取った場合でも、その香りにホップが関係していることを類推できる場合があります。このように、ビール(特にIPA)を繰り返し飲むことで得られるホップに関連する経験は、ホップのSchemaに他なりません。

 上に書いた体験談は、当時の自分(仮にも本店店長でビールを飲んだ経験には自信がありました)が持っていたホップのSchemaでは、そのビールのフレーバーを図ることができなかったという出来事です。まさしくホップのSchema拡張が余儀なくされた瞬間でした。そのくらい、TalusやSabroのようなオーク系ホップ(勝手に命名)の持つフレーバーはユニークだと思います。

 昔話を書いていたら、詳細なテイスティングコメントや、TalusとSabroの印象の違いまでは書ききれませんでした。まあいいや。飲んでみてください。