日記

2021-01-29 10:00:00

#99 SRM 30↑007「バレンタインビール?」

【1/29(金) 新作リリース!!】

 

Batch #99 – SRM30↑007

「Talus Chocolate」

-----Style : Brown IPA

-----ABV : 7.5%

-----IBU : 30

 

 大晦日に仕込みました!その経緯は後述します。

 バニラやココナッツ、ベリーの香りを持つホップ「Talus」を贅沢に使用したブラウンIPAです。ベースのブラウンエールにはチョコレート麦芽をフィーチャーしてナッツのような風味を際立たせました。

 これだけ聞くと、いかにもバレンタインデー向けに入念に企画されたビールのようですが、実はそうでもありません。もともとのテーマは、「オーク樽熟成ビールのフレーバーをTalusホップで表現する」という、極めてビールマニア向けのものでした。

 Talusやその親品種ホップSabroのバニラやココナッツのような香りは、酒好きにとってはオークの香りを彷彿とさせます。ご存じの通り、オーク香と濃色ビールの相性の良さには素晴らしいものがあります。「Bourbon Barrel Aged Stout」などのビアスタイルに魅了される人は後を絶ちません。

 そこで以前から試してみたかったのが、スタウトやブラウンエールなどの濃色ビールにTalusまたはSabroホップでふんだんにドライホッピングを施す、ということです。国内国外問わず、他社のビールでは意外とありそうでなかった原材料・製法の組み合わせなので、これは是非やってみなければということでTalusを発注。

 Talusが手元に届いたのが去年の末。年明けに造るつもりで年始の製造スケジュールを去年最後の社内会議で提出したところ、「そういえばバレンタインビール造らなきゃね。Talus Black(そのときのビールの仮名)ピッタリじゃない?」と。ビールが出来るのは約一か月かかります。もっと早く言ってくれと思いつつ、出来るだけ早くバレンタイン商戦に参入するため、すぐに仕込みの日程調整に入りました。仕込みをするには、ケグ詰めやタンク移送、配達など、もろもろの事前調整が必要です。結果、最短で仕込みができそうなのが大晦日ということに。まあ、こんな一年の締めくくりもありかと思い、案外楽しく仕込みをしました。次の大晦日はいっそのことケトルサワーでもやって乳酸菌と年越ししてみようかな。

 さて、肝心の味。Talusの持ち味であるオークの香りは予想通り。魅惑的なのはフレッシュなイチゴのような香りで、意外と爽やかなシトラス系の香りもします。それらとチョコレート麦芽の豆っぽい風味がよく混ざり合っています。例えるならイチゴ大福や抹茶あんみつのような和スイーツの味わい。「オーク樽熟成ビールのフレーバーを表現する」という当初の狙いとは違った感じにはなりましたが、今まで出会ったことのないバランス感、というか、ともすればアンバランスな魅力すらも感じます。このアンバランスさがバレンタインの緊張感を、、、というのは無理矢理すぎますか。まあ、バレンタイン関係なく、是非飲んでみてください。