日記

2020-07-31 10:00:00

#73 GOLDEN 012 Köln Style Blonde「初ケルシュ!自信作です!」

【7/31(金) 新作リリース!!】

 

*今回のリリースはCRAFT BEER BASE BRANCHからになります。

 

Batch #73 – GOLDEN 012

「Köln Style Blonde」

-----Style : Kölsch

-----ABV : 5.2 %

 

 CBB Brewing Lab初のケルシュです。GOLDENシリーズで初のGolden Ale以外のビアスタイルでもあります。

自信作!と言わせていただいてもいいかもしれません。全てがローで均衡が保たれるこのビアスタイルの繊細な風味をきれいに表現できました。ケルシュとしては少しフルーティかもしれませんが全く嫌みに感じません。それ以外は全てがロー。そしてクリーン。現地のようにワンコそば方式で飲みたくなります。

あまりハードル上げすぎてもいけないので売り文句はこの辺でやめておきます。以下醸造記録です。興味のある方はご覧ください。

1. ケルシュ酵母で低温発酵

 いつも使用しているLallemand社の酵母製品からKölnという製品を初使用しました。公式製品情報では12℃の低温度から発酵可能。ラガー酵母並みです。一般に、発酵温度は低いほど発酵副生成物の量が少なくなり、香りや舌ざわりが良くも悪くもあっさりします。ケルシュやライトラガーがあっさりしている所以です。今回は14℃で発酵をスタートしました。いつものGOLDENではアメリカンエール酵母(BRY-97)を使っていて、最低で15℃で発酵させたことがあります。そのときよりも発酵終了直後のオフフレーバー(特に硫黄)が少なく感じました。そしてフルーティです。

 それでもやはり、これらの酵母は大まかにはよく似ています。ケルシュ酵母で造るクリームエールやアメリカンエール酵母で造るケルシュなどというのも全然ありな気がします。両者の本質的違いを上手く説明するには、もう少し勉強と経験の時間をください。

2. Hallertau Blancホップを使用

 フルーティな印象は酵母の他にこのホップにも由来しているでしょう。ドイツ産の比較的新種のホップで白ワインのような香りが特徴的です。かのNZ産名作ホップNelson Sauvinの代替としても定評があります。

 このホップを使った理由は、初のケルシュを造るにあたりドイツ産原料にこだわりたかったが、手元にあった新鮮なドイツ産ホップがこれしかなかった、というのが正直なところです。ふつうは繊細なノーブルタイプホップが使用されるケルシュにとっては、Hallertau Blancというホップはパワーが強すぎます。よって今回は使用量と使用タイミングで風味強度を調節しました。

 もう一つ理由を述べるならば、個人的にケルシュというビアスタイルには適度な白ワイン香を期待しています。ビアスタイルガイドラインのケルシュの項には、「リースリング様の香りがあってもよいが必須ではない」と書かれています。「あってもよい」に肩入れすれば、白ワインのような香りを持つHallertau Blancはケルシュに馴染むホップであるといえます。もっとも、ガイドラインで言及されているリースリング様の香りは文脈上、ホップ由来ではなく酵母由来であると解釈されますが。

 以上、造りながらなんとなーく考えていたことでした。