日記
#70 gruit 007 Summer Anise Blonde「アニス大好きです。夏らしいアニスビール」
【7/3(金) 新作リリース!!】
*今回のリリースはCRAFT BEER BASE BRANCHからになります。
Batch #70 – gruit 007
「Summer Anise Blonde」
-----Style : Herb & Spice Beer
-----ABV : 4.5%
gruit(グルート)とは、ヨーロッパの歴史的ビール造りに使用されていた混合ハーブ&スパイスのことです。CBB Brewing Labでは、歴史的なgruitの復刻と現代的なgruitの提案を同時に視野に入れています。
今作のgruit配合「アニスシード、ジンジャー、コリアンダー、オレンジピール、ホップ」でビールを造るのは、これで3回目です。それほど、このgruit、特にアニスシードに由来する甘く爽やかな香りが大のお気に入りなのです。
1回目「gruit 004 - White Christmas」と2回目「gruit 005 - Winter Anise White」は、ほぼ同じレシピで、高アルコール(約7%)のベルジャンホワイト(コリアンダーとオレンジピールの効いた小麦のビール)をベースに、アニスシードと大量のフレッシュジンジャー、アマリロホップを効かせたものでした。ハーブの温かさに、ネクターのようなフルーツ感、麦の柔らかさが、まさに冬のイメージにピッタリでした。
対して、3回目である今作「gruit 007 – Summer Anise Blonde」では、アルコール度数を4.5%までグッと下げて、小麦を全く使わずに、代わりに米麹(白)を麦芽重量の約7%加えて、夏にするりと喉を通る飲み口と酸味のあるビールに仕上げました。また、ジンジャーをフレッシュからドライにして減量し、ホップをアマリロからザーツに変更しました。飽きの来ないスパイシーさが、夏にちょうどいいです。
どのビールにおいても、最終的に個性ある風味にまとめ上げているのは、アニスの存在です。アニスの香りって、抵抗ない人にとっては、いつまでも匂っていられますよね。その精油の主成分であるアネトールは、歯磨き剤にも一般に多用されているそうです。歯磨きは毎日するものなので、飽きがこないことにもうなずけます。何杯でも飲めるように低アルコールに仕上げた今作こそ、アニスの本領発揮ではないでしょうか。完全に好みの話ですが、僕はしばらくこのビールだけでも問題ないくらいです。