日記
#66 GOLDEN 011 麹Golden Ale「白麹初使用」
【6/5(金) 新作リリース!!】
※今回のリリースは本店すぐ近くの系列店CRAFT BEER BASE BRANCHからになります。また、リリース日は営業自粛を続けておりましたBRANCHの再オープン日でもあります。是非お楽しみ下さい!
Batch # 66 - GOLDEN 011
「Koji(麹) Golden Ale」
---Style: Golden Ale
---ABV: 5.3%
極力シンプルな原料で構成することで、着目する原料や製法の特性を知ることを目的の一つとする「GOLDEN」シリーズ。CBB Brewing Labにとって、いわば「試験体」のような存在であり、初醸造から定期的に造っている非常に大事な醸造シリーズです。試験体でありながら、「誰にとっても親しやすい味わいを目指す」という難易度の高いコンセプトも同時に据えられており、まるで当醸造所の成長過程を表すかのようなシリーズでもあります。
さて、今回着目した原料は「白麹」です。
白麹の乾燥米麹を、麦芽重量の5%加えて、麦芽と一緒に55℃で糖化をしました。
これまでも何度か「黄麹」をフィーチャーしたGOLDENは醸造してきましたが、「白麹」は初めて使用します。
期待事項として、第一は、黄麹と同様に、高い糖化能力によるキレのある味わいと、麹自体の持つ柔らかな香り、そして日本食との相性。第二は、黄麹にはないが白麹が有する、クエン酸生成能に由来する酸味であり、今回の試みのキーとなっております。
ベルジャンホワイトやヴァイツェンを飲めば分かる通り、絶妙なニュアンスの酸味は、ビールの飲み心地を高め、飽きの来ない味わいをもたらします。白麹の使用により、そのような絶妙な酸味の表現を試みました。
上述の通り、我々のGOLDENシリーズは誰にとっても親しみやすい味わいでなければならず、麹の使用比率を慎重に検討する必要があったため、結果的に今回は僅かなニュアンスの酸味となりましたが、ローバランスなGOLDENの味わいを損なうことなく調和していると、前向きにも捉えることもできます。
というか、単純にとても美味しいゴールデンエールになったと思うので、是非飲んでみて下さいね。
今後は別シリーズの「QS(サワービールの醸造シリーズ)」などで有意な白麹使用比率の検討を行い、それをまたGOLDENにフィードバックしていこうと考えています。